短歌をほとんど知らなかった私が、入門書を読んで気づいた言葉の引き算

短歌について、私はどれくらい知っていただろうか。

たぶん、知っていたことはほとんどありません。
かろうじて覚えていたのは、短歌が「5・7・5・7・7」で作られるということくらいでした。

短歌をまったく知らないわけではない。
けれど、詳しく知っているとも言えない。

私にとって短歌は、学生時代の国語の授業で少し触れたまま、ずっと遠くに置いてきたものだったのだと思います。

そんな私が、ふと短歌を作ってみたいと思いました。
きっかけは、SNSで短歌を投稿してみたいと思ったことです。

この記事では、短歌をほとんど知らなかった私が、入門書を読んで何に気づいたのか、そして短歌を学ぶことがブログやSNSの文章づくりにも役立ちそうだと感じた理由を書いていきます。

知らない分野に触れるときは、まず入門書を読むことにしている

私は、ほとんど知らない分野に取り組もうとするとき、まず本を読むようにしています。

もちろん、ネットで検索すれば情報は出てきます。
AIに聞けば、短歌の基本や作り方もすぐに教えてもらえると思います。

それでも、ある分野の世界に少し踏み込んでみたいと思ったときは、最初に入門書を読む方が自分には合っています。

理由は、断片的な情報ではなく、順番に学べるからです。

ネット検索やAIの回答は、知りたいことがはっきりしているときには便利です。
一方で、何を知らないのかも分かっていない状態では、情報の入り口がばらばらになりやすい。

その点、入門書は「初心者が最初に知るべきこと」から順番に案内してくれます。
知らない分野に入るときの地図のようなものだと感じています。

今回は、Kindle Unlimitedで読める入門書から探しました。
興味を持った分野でも、実際に読んでみたら自分には合わないことがあります。

そういうときに、追加費用をかけずに試せるのはありがたいです。
「やっぱり続かなかった」となっても、気軽に次へ進めます。

『「詠む」からはじめる ときめく短歌入門』を選んだ理由

今回読んだのは、挿元おみそさんの『「詠む」からはじめる ときめく短歌入門』です。

この本を選んだ理由は、入門書であることに加えて、著者が若い世代の方だったからです。

私が短歌を学ぼうと思ったきっかけは、SNSで投稿してみたいと思ったことでした。
そのため、古典としての短歌だけでなく、現代の言葉で短歌を作る感覚を知りたいと思っていました。

短歌というと、どこか古い言葉や難しい表現を使うものだと思っていました。
けれど、私がやってみたかったのは、今の生活や感情を、今の言葉で短く詠むことです。

子どもの頃からインターネットやスマホ、SNSに触れてきた世代の人が書いた短歌入門なら、私が知りたい感覚に近いのではないか。
そう思って、この本を読み始めました。

5・7・5・7・7しか知らなかった自分に気づいた

読み始めてすぐに、自分が短歌について本当に知らなかったことに気づきました。

私は「5・7・5・7・7」という形だけは覚えていました。
でも、短歌と聞いて百人一首がすぐに浮かぶほど、知識がつながっていたわけではありません。

中学生の頃、学校行事で百人一首大会がありました。
当時の私は、それを短歌として味わうというより、ほとんどカルタ大会のような感覚で見ていたと思います。

上の句、下の句という言葉も、聞いたことはありました。
けれど、本を読みながら「ああ、そういえば国語の授業で出てきたな」と思い出すくらいでした。

私は学生時代、国語が得意ではありませんでした。
どちらかというと数学の方が好きでした。

だからこそ、短歌について覚えていたのも、言葉の味わいではなく「5・7・5・7・7」という数字の並びだったのかもしれません。

この気づきは、少し面白かったです。
自分が何を覚えていて、何を忘れていたのかが見えてくると、新しいことを学んでいるはずなのに、昔の自分にも少し会いに行くような感覚がありました。

最低限のルールが分かると「作れそう」と思えた

本では、上の句と下の句、音の数え方など、かなり初歩的なところから解説されています。

たとえば、小さい「ゃ・ゅ・ょ」は1音に数えない。
一方で、「ー」のようなのばし棒は1音として数える。

なんとなく読んだときのリズムで分かっていたことも、ルールとして説明されると、急に扱いやすくなります。

ここで私は、「短歌って、自分にも作れそうだな」と感じました。

この感覚は大事だと思います。

新しい分野を学ぶとき、最初から難しすぎると続きません。
でも、最低限のルールが分かり、「とりあえず一首作ってみようかな」と思えると、次のページを読む力になります。

短歌も同じでした。

詳しい技法や深い鑑賞の前に、まずは自分でも手を動かせそうだと思えた。
それが、読み進めるきっかけになりました。

短歌は思ったより自由だった

読み進めていくうちに、短歌は思っていたより自由なのだと分かってきました。

もちろん、基本は5・7・5・7・7です。
でも、実際には字余りや字足らずもあります。

さらに、現代の言葉を使ってもいい。
日常の言葉で作ってもいい。

私は、短歌にはもっと厳密で、古い言葉をきれいに使わないといけないような印象を持っていました。
でも、入門書を読んでいるうちに、その印象が少し変わりました。

大切なのは、形だけを守ることではなく、情景や感情を短い言葉の中にどう入れるか。
そこなのだと思いました。

その意味では、短歌は自由です。
ただし、自由だから簡単というわけではありません。

難しかったのは、説明を削ることだった

短歌を作ってみようとすると、すぐに難しさに気づきます。

31音前後の中に、情景と感情を入れなければいけない。
これは、思っていた以上に言葉が足りません。

普段の会話やブログ記事なら、説明を足すことができます。
誤解されないように、背景を説明することもできます。

でも、短歌ではそれができません。

だから、全部を言葉で説明するのではなく、読んだ人が想像できる言葉を選ぶ必要があります。

たとえば「蝉」という言葉を入れれば、夏や暑さ、昼の光、どこか懐かしい空気まで連想されるかもしれません。
一語が持っている情報量を使うことになるわけです。

私は普段、説明過多になりやすいタイプです。
できるだけ誤解のないように、背景も理由もきちんと書きたくなります。

けれど、短歌ではそれができない。
むしろ、説明しすぎると短歌としての余白が消えてしまう。

ここに、一番の難しさを感じました。

そして同時に、これはブログやSNSにも通じると思いました。
限られた文字数の中で伝えるとき、必要なのは言葉を増やすことだけではありません。

何を残して、何を削るか。
どの言葉なら、読者が自然に情景を思い浮かべられるか。

短歌を学ぶことは、言葉の引き算を学ぶことでもあると感じました。

ブログやSNSの文章にも活かせると思ったこと

今回の読書で一番持ち帰れたのは、短歌の技法そのものよりも、「短い言葉で伝える姿勢」でした。

SNS投稿では、長く説明できない場面があります。
ブログ記事でも、冒頭や見出しでは、短い言葉で読者に内容を伝えなければいけません。

そのときに、全部を説明しようとすると、かえってぼやけることがあります。

短歌は、その逆を教えてくれるように感じました。

少ない言葉の中に、情景と感情を入れる。
説明しない部分を、読者の想像に預ける。
一語の持つ連想を使う。

これは、個人ブログを育てていくうえでも役立つ感覚だと思います。

私のサイトでは、AIを相棒にしながら、ブログ運営や記事づくりを進めています。
AIは文章を整えたり、構成を考えたりするのが得意です。

でも、どの言葉を残すか。
どこに余白を作るか。
自分の感情や違和感をどの一語に込めるか。

そこは、やはり人間側が判断する部分だと感じています。

短歌を学ぶことは、AIに文章を任せるためではなく、自分の言葉の感度を上げるためにも役立ちそうです。

これから短歌を試すときに意識したいこと

これから短歌を作ってみるなら、私は次のことを意識したいです。

まず、最初からうまく作ろうとしすぎないこと。
短歌は自由だと分かったので、まずは日常の小さな場面を31音前後で切り取るところから始めたいです。

次に、説明しすぎないこと。
情景や感情を全部書こうとすると、すぐに音数が足りなくなります。

だから、読者が想像できる言葉を選ぶ。
あえて説明しない部分を残す。

最後に、SNS投稿やブログ記事にも応用すること。
短歌として作るだけでなく、短い文章で何かを伝える練習としても使っていきたいです。

まとめ:短歌は、言葉を削る練習にもなる

短歌について、私はほとんど何も知りませんでした。

知っていたのは、5・7・5・7・7という形くらい。
百人一首も、学生時代の行事としてぼんやり覚えている程度でした。

でも、入門書を読んでみると、短歌は思っていたより自由で、現代の言葉でも始められるものだと分かりました。

同時に、自由だからこそ難しいとも感じました。
31音前後の中に情景と感情を入れるには、説明を足すのではなく、言葉を選んで削る必要があります。

これは、短歌だけでなく、SNS投稿やブログ記事づくりにもつながる気づきでした。

AIを相棒にしながら文章を整えることはできます。
けれど、何を残し、何を削り、どの言葉に自分の感情を込めるのか。

そこは、これからも自分で考えていきたい部分です。

短歌を学ぶことは、私にとって、短い詩を作る練習であると同時に、言葉の使い方を見直すきっかけになりました。

タイトルとURLをコピーしました